Richard II

The Shows Must Go Onによる配信で視聴。1995年のナショナル・シアターの舞台を、テレビ放送用にスタジオ収録したもの。1997年制作。

演出:Deborah Warner 出演:Fiona Shaw, Donald Sinden, Richard Bremmer, Julian Rhind-Tutt, Kevin McKidd, Paola Dionisotti他

フィオーナ・ショウがリチャード二世を演じる。性別を変えたところでどうなるか特に期待していなかったのだが、最初の手袋を叩きつけるところで戸惑うあたりから、他の男性の貴族とこの王は性格が違うということがはっきりしてくる。この冒頭の場が最も「普段の男性が演じるリチャードとは違う」と思えたところだった。後半になると、むしろ女性か男性かは気にならず、きりっとした王に見えてくる。

ボリングブルックが強面の俳優で、最初は魅力がわからないと思っていたのだが、最後にリチャードと対峙する際には弱々しい表情を見せていてどきっとした。このボリングブルックとリチャードの最初と最後の顔つきの違いも面白い。

フィナーレの死の場面は、独房での孤独に過ごす場面と暗殺者と戦う場面の映像に、語りがオーバーラップしており、舞台とはまた異なる演出がされている。

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