レ・ミゼラブル

ミュージカル 「レ・ミゼラブル」 ワールドツアースペクタキュラー(福岡サンパレス ホテル&ホール)

2025/8/19

イギリスのキャストをメインにした、「レ・ミゼラブル」コンサートツアーを観に行った。過去のDVDやロンドンでの公演、映画なども観ているので、今回のコンサートは見に行かないつもりでいたのに、東京公演が始まってからSNSでの盛り上がりにつられて、結局チケットを購入した。とても満足。やっぱり生のミュージカルは良いなあ。

以下は、当日にSNSに投稿した感想と追加のメモ。

レ・ミゼラブルのキャスト表

冒頭の演奏がうまくいくかハラハラしたものの、バルジャンが黄色い紙を破って空中に放り投げ、begiiiiiiiiiinと叫んだ後のチャリラリチャリラリチャリラリチャリラリ♪で結局オイオイ泣き出すのであった(こう書くと理性的な人間の反応ではない気がしてくる)。

  • (幕間のつぶやき)ラミン&ハドリーのコテコテのConfrontationが頭にこびりついているので、今日のJVJとジャベールは品行方正だなと思ってしまった。拍頭をきっちり守る安心安全のジャベール。
  • (幕間のつぶやき)アール・カーペンターはほんまにこれだけのためにツアー来てんのか?????
  • 福岡サンパレスホールの音響は特に良いわけではないが、うるさくなくてほっとした。
  • コンサートとしては、オケの噛み合わなさとテンポ取りが一番気になっちゃった。私も好みが狭くて、そこは早い!そこは重い!と内心めちゃくちゃ注文をつけながら見てしまった。
  • オーボエの方が「何をすべきかわかっている」人で安心して聞けた(学生たちが亡くなった後のソロ)。
  • 俳優さんたちはみんな良かった。
  • 俳優で、歌が全部気に入ったのはアンジョとテナルディエで、しかし合唱になると女性アンサンブルの方がサウンドが好き。
  • ジャベールのセコムさんは基本的に好ましく、特に最後の一音が良かった(Suicideの最後のロングトーンのこと)。
  • バルジャンはBring Him Homeが飛び抜けて良かった。(他は好きにアレンジしていたが、この曲ばかりはきっちり歌っていた)
  • あと、マリウスは、とっても良い子だけど自覚的にちょっとウザい造形が面白くてこれはこれで良い。
  • 私は「このシーンはこの役者」みたいな好みがあるみたいで、次々といろんな人が思い起こされ、「あら、私のベストマリウスは君だったのか」みたいな過去の記憶の新発見もあって面白かった。
  • 客席も、オペラグラス持参勢、レミゼは基本覚えている勢、映画を一回だけみたことがあるだけ勢が混ざりながら、ビッグナンバーの前にグッと集中する感じが良かった。
  • でも、拍手がたまに歌い終わりよりも早いのは良くなかったね!
  • キリスト教的世界観に包まれ終わりそうなフィナーレの締めがDo You Hear the People Sing?で、あ、この芝居はこんなにpoliticalなトーンで終わるんだったかぁ、と気づいて、ちょっと私の中の印象が変わった。

Master of the Houseで手拍子が起こらず、シーンとしていて内心寂しかった。多分イギリス人の見方に染まりすぎなんだと思うけど、みんな客席で曲にノッてリズムを取るものだと思っていた。「全然動かへんやん」と思ってしまった。

オーケストラの演奏は、少しテンポが早く(テンポの速さは俳優からのリクエストもあるかもしれない)、全体的に情緒が足りない。もっと歌ってほしいところをアッサリ通り過ぎることが多かった。

来日ミュージカル公演は演奏が心配なのだという話

舞台上のミュージカル俳優たちは信頼している。ミュージカル俳優にとって、レミゼは一番有名な作品の一つで、何年もこの役をやってきている人たちも多い。そして観客の中でも私なんて100回くらい歌を聴いているわけだ(100回は言い過ぎかもしれない)。

そう、この劇場で一番レミゼの経験が浅いのが今日のコンサートのために集められたオケメンなのだった。私は演奏がうまくいくかどうか、かなり心配しながら見ていた。もちろん彼らはプロなので、ちゃんと演奏することは仕事だから、それなりにちゃんとやっていた。が、私の理想と比較すると、「全くダメではなかったけどハラハラしちゃった」という出来だった。

ここから全くの空想を書くけど、オーケストラの一人一人は、若い時から数十年その楽器を鍛錬してきており、音大を出てコンクールに出場したりしている、とっても上手な演奏家たちだろう。しかし、その中の数人は、この仕事が振られるまでレミゼを知らなかった可能性が十分あるのだ。クラシック音楽の勉強では、ミュージカルは出てこない。なので、今日のコンサートにも、モーツァルトもチャイコフスキーもプーランクもショスタコーヴィチも芥川也寸志も演奏したことがあるが、ミュージカルの舞台を一度も観たことがない人が含まれている可能性がめちゃくちゃある。シェーンベルクといえば十二音技法のシェーンベルク(1874-1951)であって、クロード=ミシェル?聞いたことないな?の可能性がめちゃくちゃある。知らんけど。

ということで、ミュージカルの中でも、レミゼは歌とオケのタイミングを合わせるきっかけが少なくて難しいし、俳優は好きにテンポを揺らしてあえてズラして最後のロングトーンで戻ってきたりするじゃないですか?それ、出来ますか?初舞台で???自信ありますか?????みたいなのがめちゃくちゃ心配なのだ。それで実際、ちょっとタイミングミスったね、とか、空中分解しそうだったね、みたいな完成度なわけです。

経験が浅いからしょうがないけど、リハの回数を重ねて、指揮者がちゃんと指示したりすれば、確実に良くなることでもある。

もちろん、曲の構造も、劇と見せ場も理解してまっせ!バッチリやで!という雰囲気がある楽器の方もいたし、おおむね満足ではある。

欲を言えば、私が手に汗握らない状況で見たいのだなあ、という話でした。

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