ミュージカル『ペテン師と詐欺師』コンサート・バージョン(東急シアターオーブ)
2025/8/2
出演:ラミン・カリムルー、ハドリー・フレイザー、カーリー・メルセデス・ダイアー、ジェナ・ラッセル、トム・エデン、アレックス・ヤング、ほか日本キャスト
脚本:ジェフリー・レーン 音楽:デヴィッド・ヤズベック 演出:ルパート・ハンズ 音楽監督:アダム・ホスキンス
ロンドン・パラディアムで2024年に開催されたコンサートバージョンをなぜか日本でもやるという。ミュージカルの内容は、特にまた見たいものでもないが(2015年に見た時の感想)、ラミンとハドリーがミュージカルをフルに歌ってくれるのなら見に行きましょう。
上演近くになって来日キャストが発表され、ジェナ・ラッセルとトム・エデンが来ると聞いてびっくりした。日本の夏の暑さに溶けてしまわないか(うんざりしないか)心配だ。
ジェナ・ラッセルは結構好きで、Urinetown: The Musical、Grey Gardens、Into the Woods(Open Air Theatreの配信)、Hello, Dolly!などで見たことがある。トム・エデンはNTLiveのOne Man, Two Guvnorsの印象が強い。Of Thee I Sing(コンサート版)、Amadeus(NT配信)でも見ているはずだ。今はパディントンミュージカルでミスター・カリー役をやっている。
アレックス・ヤングもNTLiveのFolliesとStranger Things: The First Shadowで見ている。
さて、今(2025年年末)になって、なんとか記憶を辿って感想を書こうとしているのだが、一番印象に残っているのは音響の悪さ。とにかくスピーカーからの音が耳に直撃してしんどかったので、この後の舞台には耳栓を持っていくようになった。歌をもっと聞きたいのに、伴奏がうるさかった気がする。
コンサートバージョンでセットは無し、さらに日本語は短い字幕のみのため、ところどころ説明が少し不足していて、事前に映画等を見ていないと分かりづらい部分もあった。
話としては、古臭いものをそのまんまやっていて(映画が1988年公開、ミュージカルが2004年)、あまり評価できる内容ではない。観客としては、古い話だと思ってどうにか飲み込もうとしているのに、ラブブとか2025年ネタをねじ込まれると「2025年の世界を知ってるのかよ!」と思ってしまうので、そういうお笑いアレンジはしない方が良かった。
とにかく、今の日本でここまでウエストエンドでバリバリやっている人が集結したことに最も価値があったと思う。以前にロンドンで見たときには主役二人の男性のケミストリーを気にするような話だと全く思っていなかったので、なぜこれをラミンとハドリーという仲良しコンビがやるのだろうか、と疑問に思っていたが、今回のコンサートバージョンを見てみてもあまりピンと来なかった。もっと説得力が欲しい!しかし俳優たちは歌うところはちゃんと歌うし、ずっと楽しそうでよかったなあという気分にはなる。日本のキャストがコーラス、アンサンブルとして英語で頑張っていた。
コンサートバージョンだから華やかなセットや美しい踊りも無く、元々の話もあまり響かないので、どう考えても音楽と歌が一番の見どころなのに、音響がそれをうまく活かしきれていなかったことがとにかく残念。
