閉店が発表されたジュンク堂京都店に立ち寄り、棚にあったので購入してきました。早稲田の演劇博物館での展示(演劇評論家 扇田昭彦の仕事-舞台に寄り添う言葉-, 2018年)を見て、買おうと思っていたはずなのにそのままになっていた一冊です。
扇田昭彦『こんな舞台を観てきた 扇田昭彦の日本現代演劇五〇年史』
河出書房新社 2015年 (出版社ページ)
第一部は、1999年から2002年にかけてシアターガイドに掲載された劇評を発表順に再録したもので、1960年から1995年までの舞台について書かれています。第二部には1994年から2015年にダンスマガジンに掲載された劇評が再録されています。第一部は過去の作品を振り返るものなので、ややエッセイ的なタッチになり、第二部はもっと即時に発表した「レビュー」らしいレビューに感じました。特に第二部がするする読みやすく、舞台を知らなくてもわかるようになっているのがやはり良いです。(お、この表現は真似させていただこうと思う言い回しをいくつも見つけてしまいました。)
第一部は一段組で4ぺーじずつ、第二部は二段組で2ページずつという版の組み方になっているのは、元々の出版物のスタイルに合わせているのでしょうか。