3月7日のびわ湖ホールのオペラ『神々の黄昏』の配信が盛り上がりましたが(本日8日も13時から配信予定)、ヨーロッパの劇場を中心にオペラを配信してくれるOperaVisionの存在を先ほど知ったのでメモしておきます。
OperaVisionでは様々な劇場のオペラやオペレッタを全編配信、数ヶ月見れることが多いようです。字幕も複数言語対応。あらすじやインタビューはずっと置いてあるので、ちょっと気になる作品の情報を仕入れるのにも良さそう。
私の好きなデザイナーのクラウス・ブリュンベルクの最新の仕事である『春の嵐』(ヤロミール・ヴァインベルガー作曲、ベルリン・コーミッシェ・オーパー)も配信されていて、7月まで全編視聴できます。
この『春の嵐』は、1933年の初演以来87年ぶりの上演。失われたスコアとパート譜を、ピアノ版や残っていたいくつかのパート譜、録音から復元・加筆して上演したそうです。デザインなどを見ても、当時流行したオリエンタリズム満載なオペラのように見えるのですが、日露戦争中の満州が舞台で、ロシアの軍部や日本人スパイなどが登場する異色作とのことです。
OperaVisionで現在配信中のものでは、3月13日までの『ハムレット』(トマ作曲、Opera2Day(オランダ))と、8月21日までの『ねじの回転』(ブリテン作曲、オペラ・ノース)を見てみたいなと思いました。
今後の配信予定を見ると、ドン・ジョヴァンニ、コジ・ファン・トゥッテ、フィガロの結婚、皇帝ティートの慈悲、後宮からの誘拐、シピオーネの夢、とモーツァルトがたくさん並んでいます。
私はヨーロッパ旅行ついでにオペラを見に行ったことはあるものの、曲名は知っているけどあらすじは知らない、といったことも多い、ライトな観客です。海外にいると、見れるものが超有名なオペラハウスの演目に偏りそうなのですが、このサービスでは、様々な国のオペラハウスの様子と、新しい演出・演技・演奏を楽しめるのが良いですね。