今週もイギリスの演劇の話題を中心に、記事や動画リンクをまとめました。リンク先は英語です。
- ローリー・キニアのお姉さんがコロナで亡くなったそうです。ガーディアンへ寄稿された文章、悲しいけれどとても美しい。
- 俳優のサミュエル・バーネットも先月父親を亡くされたのですが、インタビューが掲載されました。ロックダウン中の過ごし方、心持ちなどについて。
- ブロードウェイの劇場は、少なくとも9月6日まではクローズの予定と発表されました。
- ウエストエンド では、The Doctorが来年以降にリスケジュールの予定。
- 夏にトラファルガー・スタジオで上演予定だったRushは、オンライン配信されることになりました。ルパート・エヴェレット等出演で、日程は未定。
- フリーランサーが多いイギリスの演劇業界で、多くが政府の財政支援を受けられていない現状について、アリス・サヴィルによるレポート。
- オールド・ヴィクも大変困難な状況のよう。芸術監督マシュー・ワーチュスのインタビューがガーディアンに掲載されました。6月5日からA Monster Callsを無料配信するなど、さまざまなオンラインのプログラムを立ち上げました。
- ロバート・アイクがオンラインで演出講座を開く予定。早めに申し込まないと締め切られたりしてしまうかも…?
- BBCラジオのDrama On 3で今公開されているオーディオ演劇がいくつもありますが、ようやく聞いたルーシー・プレブルのThe Effectが面白かったです。風刺ミュージカルMagnitsky the Musicalは今年の新作。豪華キャストのHenry IV Part 1では、NetflixのThe Kingと同じくホットスパー役をトム・グリン=カーニーが演じています。
- シェイクスピアズ・グローブが配信しているThe Two Noble Kinsmenですが、あまり知らなかった芝居なので、プレショー・トークの解説が面白かったです。最初の場面で女性キャラクターが5人もいるのは珍しいとのこと。
- 城田優とシエラ・ボーゲスのデュエット。
- アンドリュー・スコットのSea Wallが無料配信開始。
- The Encounterの再配信にあたり、演出・出演のサイモン・マクバーニーのインタビューが掲載されました。
- Marquee TVの最新配信作は、2018年のRSCロミオとジュリエット(有料・要登録)。
- 同じミュージカルに何十回と通う「スーパーファン」の生活を追うドキュメンタリー映画『Repeat Attenders』のプレオーダーが開始、配信は5月16日からとのこと。
今週何見る?(5月15日版)
イギリス演劇中心の配信作リストです。無料配信のものが多いですが、どこもできる範囲での寄付を募っています。
未視聴の方はComplicitéのThe Encounter再配信が、猛烈にオススメです。
Sea Wallとリリック・ハマースミス劇場のA Doll’s Houseは配信期間が短いので要注意。NTLive未上陸のBarber Shop Chroniclesもこの機会に見たいです。しかし私はもう100回目くらいかもしれないのに、今週末はCatsを見てしまう気がする…。
期間限定
- アンドリュー・ロイド・ウェバーの配信:Cats The Musical(5月16〜17日)
- Shakespeare’s Globeの配信:The Two Noble Kinsmen(17日まで)、The Winter’s Tale(18日〜31日)、Macbeth(若い観客向けのDeutsche Bankのプロダクション)
- Barbican TheatreによるBreach Theatreの配信:It’s True, It’s True, It’s True(17日まで延長)
- Sea Wallの配信(
18日まで25日まで延長)
- Lyric Hammersmithによる配信:YouTubeチャンネルにて、A Doll’s House(イギリス時間20日2:30pm〜深夜まで)
- National Theatre Liveの配信:Barber Shop Chronicles(21日まで)
- Freedom Studiosの配信:North Country(21日まで延長)
- Complicitéによる配信:The Encounter(日本時間16日から22日まで)
- Orange Tree Theatreによる配信:Amsterdam(5月23日まで)
- Cheek by Jowlの配信:The Winter’s Tale(5月25日まで延長)、Measure for Measure(ロシア語に英語字幕・5月25日まで)
- Chichester Festival Theatreの配信:The Midnight Gang(29日まで)
- York Theatre Royalの配信:Everything is Possible(31日まで)
- Royal Court Theatreの配信:Cyprus Avenue(5月31日まで延長)
しばらく視聴できそうなもの
- Little Angel Theatreの配信:I Want My Hat Back、This is Not My Hat(公開中)、We Found a Hat(5月24日〜)(全て6月7日まで)
- Public Theatreによる配信:What Do We Need To Talk About?(6月28日まで)
- Official London Theatreによる配信:It Is Easy To Be Dead(7月7日まで)ほか
- Southwark Playhouseの配信:ミュージカルWastedほか4作品。
- imitating the dogの配信:Night of the Living Dead ™ – Remix(他のプロダクションも配信予定あり)
- Curve Leicester, Theatre Royal Bathによる配信:What The Butler Saw
- The Barn Theatreによる配信:Henry V
有料だけどおすすめ
- ニュー・アドベンチャーズの4作品がレンタル・購入可能。
- Original Theatre CompanyのThe Habit of Art
ついでに前からある有料の演劇配信サービス
- Digital Theatre(イギリスの演劇中心、ミュージカルもあり)
- Broadway HD(ブロードウェイミュージカル中心。松竹ブロードウェイシネマの提携先)
- Globe Player(グローブ座の公演配信なので、シェイクスピアの様々な演出が視聴できる。無料コンテンツも充実しています)
- Marquee TV(RSC作品、オスカー・ワイルド、ROH、オペラ、バレエなど中心)