イギリスドラマファンにこそNTLアレルヤ!を見てほしい話

2019年7/12(金)~7/18(木)にナショナル・シアター・ライブ『アレルヤ!』が映画館で上映されます。昨年の夏にロンドンのブリッジ・シアターで上演されていた芝居が中継上映されたものに日本語字幕がついた作品です。

作品概要:『英国万歳!』や『ヒストリーボーイズ』など、ヒット作を多数手掛ける劇作家&演出家コンビ、アラン・ベネット(御年84!)とニコラス・ハイトナーによるコラボレーション第10作目。とある病院の患者や医療スタッフ、見舞客らが織りなす悲喜こもごもの人間模様を通し、イギリスの国営医療サービス事業「国民保健サービス」の在り方を浮き彫りにする。若手からシニアまで25名のキャストが見事なアンサンブルで魅せる。

公式サイト

これはね、普段からイギリスのドラマを見ている人にこそ見てほしい!なぜかというと、この舞台でもイギリス社会の問題、イギリスの生活の一端が描かれるから。そしてなにより、

イギリスのドラマに出てくるような俳優さんが出てくるから!

ドラマを観ていてよく思いませんか?「あ、あの人、〇〇で●●の役をやっていた人だ」と。そして、「ドラマのゲスト出演ばっかりしているけど、他の時間は何をしているんだろう?」と。

舞台の合間にドラマに出ているんですよ!(決めつけ)

ほら、こちらが本国の舞台の公式サイトなんですけど、きっとドラマで見たことある人が…ちらほら…ね???

Allelujah! – Bridge Theatre

イギリスドラマ好きならきっとどこかで観たことがある、あんな人やこんな人が、共演した舞台『アレルヤ!』。そして、それが日本の映画館で見られる貴重な機会がナショナルシアターライブなのです。

アレルヤ! – ナショナル・シアター・ライブ

え、見たことある人がいない?いやいや、それは気のせい。絶対見てますよ。

そこで、「あっ、あの人、〇〇で●●の役をやっていた人よ!」という感じでドラマを見ちゃう私とあなたのために、『アレルヤ!』出演陣のドラマ出演作を日本放送作を中心にご紹介しようと思います。いくつ見たことがあるかな?

しかし問題が

あるかな?なんて言って、この記事をノリノリで書き始めたのは良いものの、あまりにもドラマの数が多すぎました。私個人が見たことがあるものをまとめるだけでも大変時間がかかってしまいそうなので、先に私がお気に入り「ヒスボ組」のサミュエル・バーネットとサシャ・ダワンの情報をまとめます。

コリン役 サミュエル・バーネット

アラン・ベネットとニコラス・ハイトナー組では、『ヒストリー・ボーイズ』のポズナー役と『ミス・シェパードをお手本に』でおなじみ。『アレルヤ!』では、主人公ジョーの息子コリンを演じます。

リンリー警部 捜査ファイル
シリーズ1第1話「寄宿舎殺人事件」

寄宿舎の少年ふたりの内のいたいけな方。ナショナルシアターの舞台『ライラの冒険』や『ヒストリー・ボーイズ』に出演するよりも前のキャリア初期で、本当に初々しく可愛らしい。

SEXとアートと美しき男たち
ミレー役

原題がDesperate RomanticsというBBCドラマですが、邦題こんなにあけすけでしたっけ… 華奢な雰囲気の画家で、主役のひとりのミレーを演じました。

ミス・マープル
シリーズ5第4話「鏡は横にひび割れて」

ミス・マープルはジュリア・マッケンジー。ヒュー・ボネヴィルが先輩刑事を、サミュエルは彼のやや軽薄な若い部下を演じました。

ロンドン2012 オリンピック準備委員会大作戦の巻
シリーズ2 ダニエル役

BBCが製作した、ロンドン五輪準備委員会のドキュドラマ形式のコメディTwenty Twelve。主人公のイアン・フレッチャー(ヒュー・ボネヴィル)のアシスタント役で再共演。Huluでは今も見れるのでしょうか(未加入)

Vicious
Series 2 Episode 5 若き日のスチュアート役

イアン・マッケランとデレク・ジャコビが長年連れ添ったカップル、フレディーとスチュアートを演じ、毎回アパートのソファで嫌味を言い合ってばかりいるという最高のコメディがあったのですが、その回想シーンで、若かりし日のスチュアート(デレク・ジャコビ)の役を演じています。最高です。

Not Safe for Work
ナサニエル役

Channel 4制作のコメディ。主演はゾーイ・アシュトン。すごくダメな公務員がいっぱい出てきますが、ナサニエルは、一見真面目なのに、ピントがずれていて良かれと思ったことが裏目に出るタイプの同僚。

刑事モース ~オックスフォード事件簿~
シリーズ3第1話「表と裏のバラッド」「光と影の奇想曲」(チャンネルによって副題タイトルが異なる)

モースが警察から離れ、湖畔で友人と過ごしている時期の回。裕福で気の良い友人のアンソニー役を演じています。ボンボン感がよく出ています。

ペニー・ドレッドフル 〜ナイトメア 血塗られた秘密〜
シーズン3 レンフィールド役

すごい、こんなジットリ気持ち悪い役もできるんだ!と、私にとっては新鮮。

私立探偵ダーク・ジェントリー
ダーク役

やったぜ主役!全体論的手法で事件を結果的に解決する探偵を、とぼけた感じで演じています。日本ではNetflixで視聴できます。面白いよ!

医師ヴァレンタイン役 サシャ・ダワン

こちらも、『ヒストリー・ボーイズ』のアクタール役と『ミス・シェパードをお手本に』の医師役でおなじみのサシャ。『アレルヤ!』ではインドからやってきた誠実な医師を演じます。普段は舞台よりドラマで活躍していて、確実に知名度を上げている若手俳優です。

Last Tango in Halifax
Series 1 Paul役

いきなり日本未上陸作ですが、アン・リード、デレク・ジャコビ、ニコラ・ウォーカー、サラ・ランカシャーが出演するドラマ。日本放送を期待していたのですが、恋愛ものはなかなか機会が少ないでしょうか。サシャは、若い恋人ポール役で出演。

An Adventure in Space and Time
ワリス・フセイン役

ドクター・フー誕生物語のドラマなので、ドクター・フー好きは見ているのでは?最初のエピソードの監督をしたワリス・フセインを演じています。

ライン・オブ・デューティ
シリーズ2 第4〜6話

警官プラサド役。ネタバレに気を配ると何も書けないのですが、今一番面白いイギリスドラマのひとつですよね!

24:リブ・アナザー・デイ
3〜6話

実はこのシリーズを見ていないのですが、ドローンテロリストのうちの一人を演じたよう。

ユートピア
シリーズ2 第4、6話

シーンは短いですが、ウィルソン・ウィルソンが引き合わされる、例の3人のうちの一人、ポール役。ミステリアス。

Not Safe for Work
ダニー役

こちらでもサミュエル・バーネットと共演しています。すごくダメな公務員がたくさん出てくるドラマですが、ダニーはかなり目立つ役で、ドン引きするくらいダメな人を演じています。

セルフリッジ 英国百貨店
シーズン4

実業家ディロン役を演じました。彼はギリギリのところでポーズが保てるかどうかを試される役が似合う気がします。

In The Club
Dev役

BBC制作の、妊娠とそれにまつわる様々なことが描かれる群像劇。ジャスミンの夫デヴを演じました。めずらしく地に足がついた役(私が見ているものが偏っているだけかな…)。

SHERLOCK
シリーズ4第1話 「六つのサッチャー」

メアリーを追いかけてくるAJ役。楽しみにしていたのですが、登場シーンは短かった。

アイアン・フィスト
シーズン1第9話〜 ダヴォス/スティールサーペント役

普段はあまり見ないマーヴェルのドラマなのですが、かっこいいわぁ〜!ということだけ確認しました。かっこいいです。


さて、いかがでしたか。ご覧になったことがあるドラマもあったのではないでしょうか。

ここまで読んでいただいた気の長いあなた、きっと気が付いたと思いますが、私はいま猛烈にここにあげたドラマが見たくなっています。しかし、ドラマは逃げないから後からでも大丈夫。けれども『アレルヤ!』は今を逃すと確実に逃げてしまうのです(再上映はあっても、DVD発売の可能性はゼロ)。この確実に見られる1週間を逃さず、ぜひ劇場に足をお運びください。

他の役者さんのドラマも面白いものがいっぱいあるので、また後日記事をあげようと思います!

Image source: Allelujah! – Bridge Theatre 画像はブリッジシアターの公式サイトからお借りしました。

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