現在YouTubeで無料配信中のBeing Shakespeareが面白かった。イギリス時間11月9日19時(日本時間10日3時)までおそらく視聴可能。UK版DVDも発売されているが、全世界で気軽に見られる機会なので、冒頭だけでもどんなものか見てみては。
作:Jonathan Bate 出演:Simon Callow
シェイクスピアが専門の研究者ジョナサン・ベイトによる戯曲で、2012年のTrafalgar Studiosでの公演を撮影したもの。シェイクスピアがストラトフォード=アポン=エイボンで生まれてから死ぬまでの、人生の様々な出来事や時代背景が時系列に沿って語られる。シェイクスピア自身に起こった出来事を語る際に、シェイクスピアが書いた戯曲が自由に引用され、場面を彩っていく。
出演のサイモン・キャロウのきりっとした語り口は、一言も聞き逃すことを許さないくらいの明朗さ。ナレーターをしながら、いくつもの戯曲のキャラクターを一人で演じ分けていくが、全く混乱もない。
シェイクスピア作品を知っているけれどシェイクスピアの人生について知らないという方の入門として、あるいはシェイクスピアファンの楽しいひと時として大変おすすめ。一時間半があっという間だ。