Shows Must Go Onでの無料配信を視聴。2018年のウィンダムズ・シアターでの再演を収録したもの。初演は2009年で、初演も手がけた演出のマイケル・グランデージと主演のアルフレッド・モリーナが、本プロダクションでも演出・出演している。
作:John Logan 演出:Michael Grandage 出演:Alfred Molina, Alfred Enoch
時期は1950年代、抽象画家マーク・ロスコ(1903-1970)と新しく雇われた助手を描く二人芝居。ロスコのスタジオで、二人が教養と芸術について、「赤」について、過去の出来事について、新しい依頼について、会話を続ける言葉数の多い戯曲だ。
会話が面白いのでずっと聞いていたくなる。意見の衝突が続き、二人は決裂するのかと思いきや、年長の画家が若い画家の背中を押す最後の和解はとてもスイート。アルフレッド・モリーナ演じるロスコの非道なようにもみえる助手への態度と人情味と、アルフレッド・イーノックのまっすぐな雰囲気のバランスも良い。